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オンラインで故人を偲ぶメタバース霊園「風の霊」に2エリアが新たに登場

さがみ典礼など、埼玉県を中心に冠婚葬祭互助会事業を展開するアルファクラブ武蔵野株式会社は、同社が2024年9月より提供するメタバース霊園「風の霊」が、2026年2月より大幅なアップデートを実施することを発表した。

 

メタバース霊園「風の霊」大型アップデートで2つの新エリアを実装

アルファクラブ武蔵野は、今回のアップデートについての説明と、開発中のエリアを見ることができる報道関係者向けの体験会をオンラインで開催。

本体験会に登壇した、アルファクラブ武蔵野株式会社 代表取締役社長の和田浩明氏は挨拶とともに、

「我々のビジョンは、デジタルテクノロジーによる弔いの方法をアップデートすることです。60年(以上)もやっていますと、親の代や祖父の代から始まり、10年ごとに葬儀・弔い方が変わってきました。昔は“家”を中心として多くの人が集まって行っていた葬儀から、少子高齢化・コロナ禍を経てどんどん変わっていき、故人の意思を尊重するかのように簡略化する葬儀が増えてきました。そんな中でも、我々は人が亡くなった時に、色々な弔いの方法を模索できないかと考え、今回のサービスをリリースした次第です。」

と、風の霊をローンチした背景を語った。

アルファクラブ武蔵野では、AIやITの力で故人の想い出をいつでも体感できる「さがみ典礼ならまた、逢える」シリーズを展開しており、このメタバース霊園も本シリーズの1つ。

代表的なサービスとして、バーチャルAI故人サービス「Revibot(レビボ)」や、AIを搭載したスマート仏壇「COHACO(コハコ)」、写真を音楽・AIなどで動画化するメモリアルムービー「My self history(マイセルフヒストリー)」などを紹介した。

メタバース霊園「風の霊」は、2024年9月より提供を開始し、現在約550世帯が利用しているサービス。

パソコンやスマートフォンを介してアクセスでき、アバターを使って故人の供養にいつ、どこからでも参列できる点が魅力だ。

本サービスに登録することで、故人の思い出の写真や動画を飾れるマイルームを付与され、チャットや音声で弔問客や参列者などと会話・交流することができるなど、新しい弔いの形として注目を集めている。

 

イベントスペース「風ノ間」とお墓を建てられる「霊園スペース」がオープン

今回新しく登場予定となっているエリアの1つが、イベントスペース「風ノ間」だ。

風ノ間は、日本庭園をイメージした空間から本殿へと進むことで、イベントスペースへ入室することが可能。

風ノ間の上部には、2つのウインドウが表示されており、こちらでリアルタイムの葬儀の様子を流しながら、メタバース空間上で葬儀に参列することができる。

家族葬の増加や、物理的・身体的な理由により参列が難しいケースが増える中、現地に足を運ぶことができない方も、メタバース空間上から参列することが可能となるなど、幅広い活用方法が期待されるエリアだ。

中央には祭壇が設けられており、メタバース空間上で焼香をあげたり、祭壇横のスペースでは献花を行うことで、献花台の花が増えていくなど、実際の葬儀に近い体験を提供している。

また「霊園スペース」は墓をメタバース上で持つことができるエリア。

利用者はNFT化された区画を購入することができ、購入すると専用の墓石を設置することが可能となり、メタバース空間上でのお墓参りができるようになる。

墓石に近づくと、お供え物購入ページに遷移するアイコンが表示され、NFT化された供物の購入が可能。

これを墓に供えることで、擬似的なお墓参りをすることができるだけでなく、墓の所有者に墓参りをしたことが分かるようになっている。

「区画は現実世界の土地と同様に、将来的に価値が変動する可能性があり、利用者の判断で保有・活用・転売することも出来ます。デジタルでありながら、自分たちのお墓を持つという感覚を大切にし、将来的な継承や活用も視野に入れています。」

と小川氏。

将来的には個人間での取引も視野に入れ、アルファクラブ武蔵野独自のマーケットプレイスで売買が可能になる予定とのこと。

区画の価格は10万円程度を想定しており、2月下旬頃の新エリアのローンチと共に提供を開始していく。

今後新たなワールド・エリアの展開について聞かれると、

「現在企画中ですが、今回の霊園スペースを実際の霊園事業者様に似た形で展開することは想定しております。一方、マイルームのその先に、自分が生まれ育った家やこれから取り壊してしまう家というのも非常に多くございますので、そちらを3次元化し、データで保存していくといった企画も現在考えております。」

と、遺族が育った家を3D化し、残すようなサービス展開も検討していると語った。

新たなエリア「風ノ間」「霊園スペース」は、2月下旬頃のリリースを予定している。

「葬儀は人と人が出会って色々なことを教わったり、または始まる場でしたが、現代では人が来なくなってしまいました。逆に、メタバース空間でこういうものを提供することによって、多くの人が集まり、お悔やみやグリーフケアなど、こういった弔いの文化が大きく広がればと思っております。」

と語った和田代表。

新たな弔い・供養の形として注目を集めるメタバース霊園は、エリア・機能の拡充でさらなる広がりを見せそうだ。

風の霊の公式サイトではテストプレイも可能となっているので、メタバースでの供養や葬儀への活用などを検討している方は、実際に試してみてはいかがだろうか。

アルファクラブ武蔵野:https://www.alphaclub.co.jp/
風の霊:https://kazenorei.jp/

※画像は開発中のもので、正式サービス時とは異なる場合あり