ChatGPTを利用した英語ディベートトレーニング用LINEチャットボット「DebateSpeech」リリース
ディベートはあるテーマに沿って対立する2つの立場の人が肯定派・否定派に分かれ、お互いの意見を争わせオーディエンスを説得し勝敗を決める討論。
一般社団法人パーラメンタリーディベート人財育成協会(PDA)では、LINEで簡単にディベートの訓練ができるAIディベート練習システムとして、LINEチャットボット「DebateSpeech」を開発し、提供を開始したことを発表した。
英語ディベートトレーニング用LINEチャットボット「DebateSpeech」提供開始
「DebateSpeech(ディベートスピーチ)」は、ChatGPTを利用した学習支援のためのLINEチャットボット。
OpenAIが開発した自然言語処理技術を活用したチャットボット「ChatGPT」を活用し、大量のデータを学習して、高度な自然言語処理技術で、自然な文章を生成している。
利用は簡単で、LINEで「DebateSpeech」を検索し、友達追加を行うだけ。現在1万クレジット分が無料お試し用として提供されており、お試し分を使い切ると有料プランに切り替えとなる。プランは複数あり、1ヶ月3,000円のプランから選ぶことが可能だ。
「Logic Training」では、論理的なスピーチをするうえで基本となるAREA「主張・理由・例」を訓練。「Debate」では、ユーザーとBOTがディベート形式でスピーチを行うことが出来るサービス。
LINE上で上記2つのモードの画像をタップして選択する。
Logic Trainingの場合
Logic Trainingでは、三角ロジックとも呼ばれるAREA(主張:Assertion、理由:Reason、例:Example、主張:Assertion)でのスピーチ練習を行う。
まず初めに「Assertion」として、ユーザーは論題に対する肯定側の主張を述べる。
次に、ユーザーは理由(Reason)を述べ、最後にユーザーは例(Example)を述べる。
※全て1~3文が目安、最大50ワードとなっている。
Debateの場合
Debateでは、Summary and Refuteと呼ばれる立論と反論のトレーニングを行える。
まず初めに、ユーザーは肯定側の立論を行う。(最大200ワード)
次に、BOTが否定側として、反論と否定側の立論を述べる。最後にユーザーは2番目の肯定側として、BOTが出した否定側の立論へ反論し、新たな立論をします。(最大200ワード)
以上のスピーチが終わると、良かった点・改善点・スピーチ例が示されるという仕組みだ。
それぞれのトレーニングが終わると、Logic practiceまたはDebateを行った後に、今回のスピーチのスコアや関連する英単語・日本語の意味や解説、関連英単語を用いたテストを行うことで、より深い学習を図ることが出来る。
LINEで手軽に英語のディベートやスピーチの練習をはじめ、英語学習を行うことが出来る本サービス。
手軽さは非常に魅力的ではあるが、PDAは「あくまでAI、されどAI」という姿勢で受けてもらい、AIによる応答はあくまで一つのアドバイスであるということを忘れないで欲しいとコメントを出している。
教えてもらえる人が周囲にいない、空いた時間に学習をしたいという時に利用してみてはいかがだろうか。