
総合家電メーカー・エレコムが島根県隠岐郡海士町と「包括連携協定」を締結
IT周辺関連製品の開発、製造、販売を行っているエレコム株式会社は、2025年8月8日に島根県隠岐郡海士町と「包括連携協定」を締結したことを発表した。
「エレコム×海士町」包括連携協定を締結
エレコムは1986年に創業しパソコンブームの到来とともに企業規模を拡大。
近年では、パソコンやスマートフォンなどのデジタル分野だけでなく、ヘルスケア、ゲーミング、調理家電、理美容製品、アウトドア、ペット家電、ソリューション提案などの様々な分野に進出。
これまでになかった快適さや便利さを提供している。
島根県隠岐郡海士町では現在、医療や福祉、教育の分野における専門人材の確保に苦慮しており、特に医師の確保は喫緊の課題。
このような分野では専門人材の確保が困難であるため、働き方改革の重要性が高まっており、DXによる業務の効率化が強く求められている。
このような背景を踏まえ、エレコムはこれまで培ってきた「医療DX」や「教育DX」に関する専門的な知見や豊富な実績を通して、今回の包括連携協定によって、海士町の医療・福祉・教育分野が抱える課題解決と持続可能な地域づくりを目指す。
協定の概要
本協定は、DXを通じた離島における持続可能な地域づくりの実現が目的。
ICTの導入により、離島における「医療DX」を推進し、医療・ヘルスケアの充実や医師・看護師等の働き方改革を実施。
また「教育DX」の推進をはじめとした、離島における持続可能な地域づくりに寄与するDXの推進を目指す。
【寄贈製品】
●上腕式血圧計
型番:HCM-AS04WH(40台)
URL:https://www.elecom.co.jp/products/HCM-AS04WH.html
型番:HCM-AS02WH(20台)
URL:https://www.elecom.co.jp/products/HCM-AS02WH.html
担当者コメント
●海士町 大江和彦町長
海士町は、約20年前から「高校魅力化プロジェクト」による教育改革や「隠岐牛・いわがき春香・サザエカレー」などの特産品開発を中心とした産業振興に取り組むことで、離島でありながらも人口を維持し続けてきました。近年では「大人の島留学」や「海士町オフィシャルアンバサダー」などの滞在人口や関係人口に着目した地域づくりにも取り組んでいます。
その一方で、医療や福祉、教育の分野では、専門人材の確保に苦慮しており、特に医師の確保は喫緊の課題です。海士町では3年前から「離島医療会議」を開催し、離島をはじめとするへき地医療に興味・関心のある医療関係者が交流する機会を創出することで、地域の持続可能な医療体制の構築を目指したネットワークづくりに取り組んでいます。
また、医療や福祉、教育などの専門人材の確保が困難な分野においては、リクルートの観点からも働き方改革の重要性が高まっており、DXによる業務の効率化が求められています。そのため、医療や教育の分野でDXの推進に関する専門的な知見と豊富な実績を有するエレコム株式会社との連携を通して、医療や福祉、教育分野の抱える諸課題の解決に取り組むことで、持続可能な地域づくりを目指してまいりたいと考えております。本日は誠にありがとうございます。
●エレコム ヘルスケア事業部 執行役員 部長 医師 葉田甲太氏
エレコムは「Better being」をパーパスとし、パソコン周辺機器の提供だけでなく、地域社会との共生や社会貢献にも注力しています。このたび海士町とのご縁により、包括連携協定の締結に至りました。
まずは当社の上腕式血圧計を計60台寄贈させていただき、離島での健康増進や医療・福祉分野のお役に立てればと考えています。
また当社は、GIGAスクール構想の一環として、子ども向けキーボードやタッチペンなど高品質な周辺機器の提供を行っています。特に、発火等のリスクを大幅に軽減し、世界初の認証を取得したナトリウムイオンモバイルバッテリーなど、安全性の高い製品の開発に取り組んでいます。これらの知見により、教育分野においても貢献していきたいと考えています。
包括連携協定においては、地域住民の皆さまが主体となり、行政と企業が協力し合うことで、双方にメリットをもたらし、地域社会の発展に寄与できるように取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。
エレコム:https://www.elecom.co.jp