島根県が若者とIT企業を繋ぐプログラミング合宿「Ruby合宿2023夏」参加者を募集
ITエンジニアの需要は年々高まり、2030年には160万人を超えると見込まれている。しかしITエンジニア人材は不足気味のため、人材育成等が急務とされている。
島根県は学生・25歳以下の若者を対象に、プログラミング言語「Ruby」を使ってチームでのプログラミングを体験する4泊5日の合宿「Ruby合宿2023夏」参加者の募集を開始した。
島根県「Ruby合宿2023夏」の参加者を募集
「Ruby合宿」は島根県が2008年から開催する、就職前の若者と県内IT企業の交流、就職前の若者のプログラミングスキルの更なる向上を目的とした合宿だ。
Rubyは1995年に一般公開されたオブジェクト指向スクリプト言語。
まつもとゆきひろ氏によって開発・公開された言語で、WEBアプリ開発をはじめ、SNS・オンラインショッピングサイト・スクレイピング・機械学習といった幅広い分野で活用されている。
記述が短く済むため、手軽かつ工数を削減しながらプログラミングを行うことが出来る点が人気の理由だ。
島根県では上述した2008年より本合宿を開始し、若者と地元IT企業との交流をはじめ、数名でグループを組み実際にお題に沿ったプログラムを組み、グループ毎に競わせる試み等も行われている。
2023年夏の合宿では、ロボット(レゴ・マインドストームEV3)を使用し、数名のチームで「探索脱出ゲーム」をクリアするプログラムを作成。成果発表会では、各チームでゲームを実演して得点を競う。
また、Ruby開発者であるまつもとゆきひろ氏の講演会、島根県内IT企業との交流会や県内IT企業視察も行い、県内へのIT人材流入の動線も盛り込まれている。
まつもとゆきひろ氏の講演を聞けるというだけでも、大きな価値があることは疑いようがない。
4泊5日の日程で開催される本合宿の費用は7,000円。IT知識の勉強・同世代の技術者との交流が出来るという点は大きな魅力だろう。
「Ruby合宿2023夏」詳細
●募集期間
令和5年6月19日~令和5年7月18日
●開催日時
令和5年8月21日~令和5年8月25日
●会場
島根県立青少年の家 サン・レイク(島根県出雲市小境町1991-2)
●対象
学生(大学・高専・専門学校・高校等、25歳以上も可)または25歳未満(令和5年4月1日時点)の求職中の方で、以下の条件を全て満たす方
・チーム開発に興味がある
・将来、ソフト系IT産業で働きたいと考えている
・主催者が行うメール等でのアンケートに協力出来る
※ただし、応募多数の場合は島根県在住または島根県出身者を優先
●定員
30名程度
●参加費
7,000円(宿泊費、食費、傷害保険料等)、合宿1日目に集金予定。
※開催6日前以降のキャンセルに対しては、食費、傷害保険料相当額が発生。
※集合場所の松江オープンソースラボまでの交通費は自己負担。
●事前講義
令和5年8月1日にZoomにて、Git入門・プログラム作成ポイントについての事前講義を実施。
IT人材は年々不足気味となっている。少子高齢化による労働人口減少、IT人材育成の場の不足といった様々な要因が考えられる。
ITエンジニアを志す25歳以下の方で「Rubyの技術を実践したい」「同年代での技術・意見交換等を行いたい」「まつもとゆきひろ氏の講演を聞きたい」という方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。
Ruby合宿公式サイト:https://www.rubycamp.jp/