NDSの簡易宿所の運用代行サービス「エアテラス」2024年7月1日よりサービス提供開始
株式会社No.1のグループ会社である株式会社No.1デジタルソリューション(以下、NDS)が提供する簡易宿所の運用代行サービス「エアテラス」が、1年間のテストマーケティングを経て、2024年7月1日よりサービスの提供を開始することを発表した。
NDSのIT化が進んでいない簡易宿所業界のDXを後押しする「エアテラス」の提供を開始
国土交通省が発表した「空き家政策の現状と課題及び検討の方向性」によると、1988年から2018年の20年間で空き家総数は約1.5倍「その他の空き家」の数は約1.9倍に増加。
また、住宅ストック(既存の建物で売りに出されている住宅)の住宅総数に対する空き家率は、9.4%から13.6%に増加している。
このような状況を鑑み、NDSは簡易宿所の運用代行サービス「エアテラス」を提供し、全国各地の人気観光地を対象にマンション・別荘・戸建て住宅などの空室を宿泊施設として運用し、物件オーナーが空室物件を維持しながら収益を得られるよう、宿泊管理業務のIT化を代行するサービスだ。
エアテラスはNDSが開発したオールインワンの独自システムにより、立ち上げ支援からオンラインによる運用代行までワンストップでのサービス提供が可能。
これまでIT化が遅れていた簡易宿所業界へ向けてDXを推進することにより、空き家問題やインバウンドの受け皿問題が速やかに解決され、新たなビジネスとして地方を活性化を図る。
サービスの名称は“実体のない”または“仮想的”の意味である「エア」と、“明るい未来を照らす”意である「テラス」を繋げた造語。
今後の展開について
現在、日本国内で最も観光客を集客しているイベントは青森県の「ねぶた祭」を代表とする東北四大夏祭り。
NDSではこの人気の東北四大夏祭りの中でも「ねぶた祭」に焦点を当て、開催地である青森市に簡易宿所となる物件を準備。NDS直営のフラッグシップ物件も含めてサービスを開始し、2024年7月1日時点では、20軒ほどに増加している。
今後は観光客が集中する首都圏や、訪日観光客にも人気の静岡県熱海市周辺などでも運用物件の拡大を促進し、運用代行サービスの全国展開に向けて積極的に取り組んでいくと説明した。
また、震災復興を進めている能登・金沢といった地域など、町の建設に関わる建設業者向けの宿泊施設を提供することで、復興支援に寄与すると共に、復興後も継続利用されることで地方経済の活性化にも貢献出来ることから、新たなニーズのある地域を積極的に探求していくと話している。
「エアテラス」のメリット
1.IT化による新たなビジネスモデルの創造と事業展開に期待
DXにより宿泊施設の予約管理や運営プロセスが効率化されることで、オンラインによるサービスの運用が可能に。
それにより、手作業業務の削減や人的ミスも減少し、労働力不足も解消する。
またスムーズな検索・予約・利用により、顧客体験の向上と満足度が増加。
さらに高度なデータ収集と分析によって、戦略的なサービスへの取り組みが可能となり、全国に向けた事業展開にも期待出来る。
2.インバウンド増加による宿泊施設不足を解消
簡易宿所は個人の物件のため、ホテルや旅館とは異なる宿泊体験ができ、観光客に対して地元の生活や文化に触れる機会をより多く提供可能。
さらに、インバウンド増加により、ホテルや旅館の受け入れが限界に達しても、簡易宿所が新たな宿泊先として確保可能となる。
3.空き家問題を解決し、物件の有効活用で収益を生む
放置されている空き家の増加問題については、全国的に深刻化している。空き家を放置していると税金や維持費がかかるばかりで、建物の老朽化も防げない。
そこで、空き家を宿泊施設として活用すれば、収益が発生するうえに建物の維持も可能となる。
「エアテラス」では、物件オーナーから空き家を提供してもらい、宿泊施設としての立ち上げ支援から、OTAへの登録、清掃手配などを含む運用・保守に至るまで、ワンストップでトータルにサポートする。
4.地域活性化と地域経済への貢献
簡易宿所の普及で地域に新たな観光客を呼び込み、地元の人々との交流が促進されることで地域の魅力が再発見され、地域活性化に繋がる。
また観光客によって地域の小売店や飲食店への利用が増えると、周辺産業にも利益が生じ、地域経済への貢献も見込まれる。
NDS(No.1デジタルソリューション):https://www.no1digitalsolution.jp/
エアテラス:https://www.airteras.com/