1. HOME
  2. エンタメ
  3. 伊地知拓郎監督の長編映画「郷」上海国際映画祭アジア新人部門に監督賞&作品賞のダブルノミネート
エンタメ

伊地知拓郎監督の長編映画「郷」上海国際映画祭アジア新人部門に監督賞&作品賞のダブルノミネート

エンタメ

2022年7月に北京電影学院監督学科を首席卒業した映画監督・伊地知拓郎氏の、自身の経験を元にして描いた長編映画「郷(ごう)/英題:VICISSITUDE」が、中国でもっとも歴史のある映画祭「上海国際映画祭(Shanghai International Film Festival)」のアジア新人部門に監督賞と作品賞の2部門にダブルノミネートされた。

 

長編映画「郷」上海国際映画祭のアジア新人部門でダブルノミネート!

上海国際映画祭とは、1993年に始まった中国最大級かつ、中国国内で唯一の国際映画製作者連盟 (FIAPF)公認の長編映画祭。

この度この上海国際映画祭にて、中国唯一の映画専門の国立大学であり、中国での映画業界の人材の多数が本学院を卒業しているハリウッド認定校の北京電影学院を卒業した伊地知拓郎監督の映画作品「郷」が、同映画祭のアジア新人部門の監督賞・作品賞の2部門にノミネートした。

日本人のノミネートは本作のみとなっており、本映画は来月(2024年6月)に上海にて上映される予定となっている。

歴史ある映画祭にノミネートされ、国外の多くの方に見てもらうという、大きな一歩を踏み出すことができたと説明している。

伊地知監督は、

「僕は鹿児島で生まれ育ち、高校を卒業して初めて海外に行ったのが上海でした。中国語も話せない中、ホームステイをし、孤独を感じていたころを思い出し、そんな思い出深い場所でこのような栄誉ある機会を頂き、とても感慨深く、映画作りを続けてきて良かったと思いました。この作品をたくさんの方に観て頂き、心が救われたり、少しでも人生の活力になったら嬉しいです。」

とコメント。

また、プロデューサーの小川夏果氏は、

「2019年に同じ北京電影学院へ1年留学し、そこで伊地知監督と出会い、映画“郷”の制作が始まりました。当時監督は21歳、2020年12月に鹿児島でクランクインし、学生インディペンデント作品としてどこまでできるかの挑戦でした。運よくドイツ製機材メーカーARRI社のサポートプログラムに選ばれ、スポンサーシップを締結してもらうことができ、鹿児島県内の様々な場所で1年間かけて日本の四季を追い撮影することができました。命の尊さをテーマにした”命を見据えた映像美”は私自身もお気に入りで、たくさんの方に観てもらいたいです。自然にこだわり、キャストにこだわり、制作に時間はかかりましたが諦めずに監督のこだわり抜いた結果が、このような形として評価されて何よりも有難く、ご協力下さった方々には感謝してもし尽せません。」

と語っている。

 

長編映画「郷」詳細

【あらすじ】

憧れの野球部に入ったガクはプロ野球を目指し練習に励むが、先輩道添から目の敵にされ理不尽な虐めに遭う。

野球の道を閉ざされ居場所を失い、心に深い傷を負ったガクだったが、子どものころによく遊んでいた幼馴染リュウと再会し、幼少期を思い出す。

あのころ自分は何を感じていたかと自分に問いかける。

本作は、命の尊さをテーマに、日本の詫び寂びの精神とセンス・オブ・ワンダーを表現し、これらの感性が社会生活における鬱屈やストレスから人々の心を癒す大きな力を持っていると信じ製作された作品となっている。

【スタッフ】
監督・脚本・編集:伊地知拓郎(Takuro Ijichi)
プロデューサー:小川夏果(Natsuka Ogawa)

上海国際映画祭:https://www.siff.com/