「セフテック×フューチャースタンダード」可搬型クラウドカメラを活用する交通量AI観測実現に向けた実証実験を実施
映像解析AIプラットフォーム「SCORER(スコアラー)」を運営する株式会社フューチャースタンダード(以下、フューチャースタンダード)と工事用保安用品のレンタル・販売事業を展開するセフテック株式会社(以下、セフテック)は、1月19日〜20日の2日間、可搬型クラウドカメラ(通称トラカメ)を活用した交通量計測の実証実験を実施しました。
トラカメを用いた交通量調査の実証実験を実施
AI技術で交通量調査を効率化する「トラカメ」とは
セフテックが提供する「トラカメ」とは、現地に設置し電源をONにするだけで、最大72時間のクラウド録画が出来る可搬型クラウドカメラ。
この製品はクラウドカメラ「Safie」と通信機器、安全性の高いリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載したカメラ製品で、撮影した映像をストリーミング接続もしくはクラウド連携することにより、交通量調査のAI観測を簡易に実現することが出来る製品となっています。
また、交通量調査以外にもイべント時の雑踏検知や来場者属性検知など、短期的なユースケースにも随時対応することが可能。
昼夜共にAIで90%以上の精度で交通量計測が出来るだけでなく、自動車・二輪車・人物などの最大46属性情報を検知し数値化することが出来ます。
セフテック「モバイルカメラ子ゾウ※」の可搬型クラウドカメラの特徴と、フューチャースタンダード「SCORER Traffic Counter Cloud/Edge」のAIを活用した交通量観測の特徴をマッシュアップした製品となっています。
実証実験で実用化へ一歩前進
東京都台東区、昭和通り沿い公道にトラカメを1台設置しての実証実験を、2023年1月に実施したセフテックとフューチャースタンダード。
その結果、トラカメを活用することで、カメラ設置の場所と手間のハードルを大幅に低減し、交通量・通行量AI観測を最小限の工数で実用化出来ることが分かったそう。
設置にかける手間を大幅に軽減出来たこと、さらにはこれまで無人交通量調査でネックになっていた設置場所を簡単に確保出来たことなどから、実用化に向けた大きな一歩となったと説明しています。
実証実験の詳細
【実施日】2023年1月19日〜1月20日
【実施場所】東京都台東区、昭和通り沿い公道にトラカメを1台設置
【目的】
・国土交通省が進める交通量調査の無人化に寄与する製品の実用化
・従来の課題であったAIカメラの設置場所、設置作業の難易度の低減効果を実証
・カメラ設置、撤去における工数を減らすことによるコスト削減の実証
上記の課題解決による計測箇所の拡充を目指した実証実験を実施。
【結果】
●撮影時間:24時間以上の連続撮影を実行
●設置工数:人員2名(安全考慮のため)での設置15分、撤去10分
●積載性:バンタイプの車両で約5セットを積み込み運搬可能
●AI解析による検知精度:日中・夜間ともに、検知率90%以上を実現(クリアな映像を取得)
「SCORER Traffic Counter Cloud/Edge」とは
クラウドAI・エッジAIを活用し交通量・通行量調査のAI観測が行える製品です。
【特徴】
●撮影映像から世界最高レベルのAIで交通量を解析
●自動車・二輪車・人物など46種類の属性情報を計測しCSVで出力
●オンデマンド解析とリアルタイム解析のどちらも対応可能
●SCORER Traffic Counter Cloud
https://www.scorer.jp/products/scorer-traffic-counter
●SCORER Traffic Counter Edge
https://www.scorer.jp/products/scorer-traffic-counter-edge
●SCORER Traffic Counter Edgeのライブビュー映像
https://www.scorer.jp/products/scorer-traffic-counter-edge/demo-live-view
これまで人間の手で行われ、機械導入はスペースなどの問題から難航していた交通量調査。
AIの搭載や設置場所・作業の効率化が図られたトラカメの活用で、無人化に向けた非常に意義のある実証実験となったと説明しています。
この製品に興味があるという方は、公式サイトなどをご参照ください。