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データセクションが慶應義塾大学の“Keio STAR”と連携した新たな活動拠点「DSAI STAR Labo」を設立

AIインフラを提供するデータセクション株式会社は、慶應義塾大学のサステイナビリティ実践拠点であるKeio STARとの連携し、「持続可能な未来のためのAI」をテーマとした新たな活動拠点「DSAI STAR Labo(ディーエスエーアイ・スター・ラボ)」を設立。

都内の慶應義塾大学三田北別館で、本拠点設立を記念しオープニングセレモニーを開催した。

 

データセクションと慶應義塾大学が「持続可能な未来のためのAI」をテーマとした新たな活動拠点を設立

オープニングセレモニーの冒頭では、主宰を代表して慶應義塾長の伊藤公平氏が登壇。

「当センターは次の学年度に向けて着実に基盤を築いてきました。私たちは11のパートナーを迎え、SDGsを超えた将来の基準の開発を皮切りに、7つの持続可能性プロジェクトに取り組んでいることを誇りに思います。その中でも、AIと持続可能性の相互作用は重要な要素であり重要な焦点であり、本日この新しいラボの開設を発表できることを光栄に思います。」

と挨拶した。

続けて、慶應義塾大学 政策・メディア研究科の蟹江憲史教授が登壇。

Keio STARについての説明を行った。

「私たちの目的は未来を見据え、バックキャスティングとフォアキャスティングを通じて行動に向けて進むことです。」

とラボの目的を説明。

持続可能性のためのイニシアチブをとり、分野や国境を越えていかなければいけないと、活動の目的について語った。

 

DSAI STAR Laboの活動目的

続けて、データセクション株式会社 代表取締役社長執行役員CEOの石原紀彦氏が登壇し、同社の説明や今回発足した「DSAI STAR Labo」について説明を行った。

「AIが従来の運用環境に影響を与えることは周知の事実です。ビジネスセクターだけでなく、人々の生活や国家安全保障のような面でも同様です。日本はかつて経済分野で世界をリードする国の一つと呼ばれていました。しかしご存知のように、特にAI分野において日本はアメリカや中国、その他の国々に比べて大きく遅れをとっています。これはいわゆるデジタル赤字のような構造のためです。」

と語った石原氏。

また、海外と日本のAIインフラへの投資には大きな差があると語り、実際にアメリカは日本の100倍以上AI分野に投資を行っていると説明。

従業員の給与など、待遇面でも大きな格差ができているとし、日本企業がAI分野で躍進を遂げるためには、このビジネス構造を再定義することが大切となってくると指摘。

「AIをどのように使うか」ではなく、「AIインフラの上で、ビジネスや社会をどのように再構築するか」を考えることが重要だとコメント。

そして同社のインフラストラクチャを元に、世界中の様々な研究機関や教育機関とグローバルな協力を進めていきたいと今後の展望を語った。

今回Keio STARと連携して設立したDSAI STAR Laboは、AIを単なる技術革新ではなく、社会を安定的に支えるための「知的基盤」として再定義する拠点となる。

Keio STARの研究力、そしてデータセクションのAIインフラ・社会実装力を融合することで、次世代AIからエネルギー・セキュリティ・制度設計までを統合した実装型研究を推進していくと説明。

そして、AIを社会のどこに組み込み、いかに持続可能な基盤へと昇華させるのか、という設計思想の確立を使命に活動を行っていくと語った。

 

元デンマーク首相の基調講演や有識者によるパネルディスカッションも実施

発表会後半には、元デンマーク首相、元NATO事務総長のアナス・フォー・ラスムセン氏が登壇。

「未来を所有するのは誰か? “Who owns the future?”」と題した基調講演を行った。

「未来は誰のものなのか?それは全ての世代の方が問う質問ですが、今日のような緊急性、複雑さ、そして重大な利害関係を伴って問われることはめったにありません。なぜなら今、未来はもはや抽象的な地平線ではなく、戦場だからです。」

とし、人工知能を制する者・国が世界を制するだろうと、ロシアのプーチン大統領が語ったことに「彼の語った言葉の中で、この1点だけは合意できる」と思ったと語った。

全ての国が、AIを支配する者が今後数十年にわたり軍事力・経済競争力・社会の回復力、そして政治的影響力を形作ることを理解していると指摘するラスムセン氏。

そして民主主義国家の代表として、日本と欧州が中核となり、強固な協力関係を築くべきだと主張。

「未来は自由な社会に属している」と、自由や技術を守っていこうと訴えかけた。

 

「AIと持続可能性」などをテーマにパネルディスカッションを実施

続けて蟹江教授と、英国社会科学アカデミー フェロー、サリー大学のユー・ション教授、慶應義塾大学 総合政策学部の古谷知之教授、慶應義塾大学 政策・メディア研究科の南澤孝太教授が登壇。

AIとサステナビリティなどをテーマにパネルディスカッションを実施した。

AIはリアルタイムのデータを得たり、より良い意思決定をするのに役立つとし、持続可能性のコスト面だけを見るのではなく、AI技術への投資をもっと促進すべきだと語った。

「AIが来ることを受け入れる人」「AIの影響に対して心を開き、適応しようとする人」の2種類がいる中で、生き残っていくのは後者だとし、AIから経験を得続けていくことが必要なのだとコメント。

DSAI STAR Laboは、こういったAI研究とサステナブルを軸に、研究を推進していくと説明し、イベントを締め括った。