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これからシーズン到来!オーストラリア生食用ぶどう協会CEOが語る日本市場への期待と今後の展望とは

オーストラリア生食用ぶどう協会(Australian Table Grape Association Inc. 、以下ATGA)の最高経営責任者(CEO)を務めるジェフ・スコット氏は、2026年3月10日に、日本市場における戦略発表を目的としたメディア向けラウンドテーブルを都内で開催しました。

 

オーストラリア産生食用ぶどうにおける日本市場の重要性

ATGAは、オーストラリア全土の商業用生食用ぶどう生産者を代表する業界団体。

高品質なオーストラリア産生食用ぶどうの国際展開を推進しており、日本のみならず中国・インドネシア・フィリピン・韓国など、東アジアを中心に世界に向けて生食用ぶどうを生産・輸出しています。

日本市場はオーストラリア産生食用ぶどうにとっても重要な市場であり、その市場規模は第3位。

都内で開催された説明会では、日本市場での実績や2026年シーズンの計画などについて、同協会のCEOを務めるジェフ・スコット氏から説明がありました。

「オーストラリアでは、ぶどう生産者は約700名、ぶどう農家の数は400件以上です。毎年22万トンの生産量となっており、ぶどう畑の面積は2万5000エーカー(約101平方キロメートル、東京ドームで約2,166個分に相当)で、ほぼ全ての州と準州に広がっています。」

と、オーストラリアでのぶどう生産について解説するスコットCEO。

ビクトリア州とニューサウスウェールズ州の境界、ミルデュラを中心に広がる一大農業地帯であるサンレイシア地域はぶどう生産の約70%、輸出向けぶどうの全体の95%を占めている重要地域だと語りました。

オーストラリアは国土が広く、栄養豊富な土壌と水資源によって、おいしく高品質なぶどうを栽培できているのだそうで、オーストラリア国内での世帯普及率も過去最高水準となっており、ぶどうカテゴリーは果物全体よりも上回る成長率を誇っているのだとか。

昨シーズンは14万2000トンの生食用ぶどうを輸出し、その中でも日本は特に重要な市場であるとスコットCEOは断言。

「オーストラリア産生食用ぶどうは、その高い品質や信頼できる供給、高い食品安全基準を認められております。その中で、日本は我々の中心にあります。それは単に市場の規模だけではなく、我々のぶどうと日本の消費者の皆さんがうまくフィットするというところにあります。日本は、北半球で最も重要な輸出市場の一つなんです。」

とコメントしました。

 

日本市場における成長戦略と今後の展望

日本産のぶどうの流通は、7月〜9月頃がピーク。

一方オーストラリアは日本と季節が真逆となっており、これから秋を迎えることから、ぶどうは3月〜5月頃が旬となるのだとか。

「日本の消費者の皆さんは、甘さや見た目の良さ、新鮮さ・品質の安定性というところを求めていらっしゃいます。こうした日本の皆さんの期待感というのは、オーストラリアのぶどう生産者がこれまでぶどうに対して投資してきた結果とぴったり合致しています。」

と語ったスコットCEOは、日本市場との需要・供給ががっちり噛み合っていることを強調。

オーストラリアからの輸入量は123%増となっており、オーストラリア産生食用ぶどうの品質や日持ちの良さなどが評価されているものだと説明しました。

2014年の輸出開始以来、日本独特の品種ごとの許可制をとってきた日本ですが、2024年7月の日本政府による規制緩和によって、130品種へと大幅に拡大。

これを受け、ATGAでは日本に適したプレミアムなぶどうを厳選し、日本人に好まれる「高糖度」「クリーンな風味」のぶどうを積極的に輸出していくと語りました。

ブランド・販促へ投資し、季節に応じたプロモーションを実施していくそう。

さらに小売業者・輸入パートナーとの協力体制強化も図っていき、日本のパートナーと密接に連携し、一貫性をもった提供を行っていくと説明しました。

「2026年〜28年までの3カ年のロードマップですが、持続可能な拡大を目指して作成し、単に短期的な(輸出)量を増やすというところだけではなく、パートナーシップやプレミアム商品の日本市場での位置づけという、非常に安定的で信頼できる成長を目指してまいります。オーストラリアの生産者、輸出業者としましては、技術とより良い生産システムというものに投資を続けていき、資源の効率、ぶどう畑の管理向上を目指してまいります。」

と、より長期的で安定した日本市場での地位確立を目指し、ATGAは今後も活動していくと言及しました。

 

日本人好みのプレミアムなぶどうを試食!

イベント後半では、試食会を実施。

●日本人が特に好む緑色で粒が大きく、甘さと食感が絶妙な「アイボリー」
●深い黒色で、濃厚かつ力強い甘さ、シャキッとした食感が特徴の「ミッドナイトビューティー」
●鮮やかなルビー色の美しい外観と、甘さと酸味のバランスの良さが特徴の「ルビーラッシュ」
●自然な甘さとジューシーな食感で、もう1粒食べたくなる「スイートネクター」

特別に用意していただいた、上記4品種のぶどうを試食させていただくことに。

甘さや食感などがどれも異なり、特に筆者は「アイボリー」が食べ応え、甘さのバランスともに好みでした。

日本の輸入の規定で空輸がまだ許可されていないため、現在は海輸で運ばれているというオーストラリア産生食用ぶどう。

しかし、冷蔵保存(3度以下)で約4ヶ月も保つという保存性の高さと、種なし・皮ごと食べられる簡便さから、日本国内での需要はどんどんと高まることが予想されます。

日本人の好みに合ったプレミアムなオーストラリア産ぶどうは、3月から順次スーパーや量販店などで展開を開始していくそうなので、ぜひおやつや食後のデザートに一房食べてみてはいかがでしょうか。