三井情報の予兆検知ソリューション・AssetWatchが「メンテナンス・レジリエンス 2026」へ出展
東京ビッグサイトにて、生産設備から社会インフラ、各種災害対策まで「メンテナンス」「レジリエンス」に関する最新の製品・技術・サービスを一堂に集めた展示会「メンテナンス・レジリエンス 2026」が、7月17日まで開催。
本展示会に、予兆検知ソリューション「AssetWatch(アセットウォッチ)」を国内で展開する三井情報株式会社が出展中です。
回転機器の故障・異常の予兆を検知する「AssetWatch」
AssetWatchは、アメリカ・オハイオ州のAssetWatch社が開発・販売する回転機器の予兆検知ソリューション。
2024年4月より、三井情報が日本国内での独占販売契約を締結しており、製造業や上下水道処理施設・オフィスビル・商業施設などの施設・運営企業へ向けて展開している。
IoTセンサー、ハブ、ルーターがセットとなっており、IoTセンサーを回転機器に装着。
センサーの裏側は強力なマグネットとなっており、基本的にどこにでもつけることが可能だ。
「メンテナンス・レジリエンス 2026」の三井情報展示ブースでは、実際に製品を見ることができるほか、管理画面のデモや導入事例などを確認することができた。


こちらが実際に機器に取り付けるセンサー。

ブースでは、回転機器にAssetWatchのセンサーを配置した様子を見ることができる見本も展示されていた。
センサーを設置する箇所については、三井情報の担当者が現地に訪れ、回転機器を実際に確認して決定するそうだ。
三井情報株式会社 NEXT1営業本部 DX第一営業部 第一営業室の本庄勇人さんによると、AssetWatchはサブスクリプションで提供していると説明。
高価な機器を購入する必要がないレンタル形式のため、ランニングコストを抑えられる点がメリットだと語ったほか、

「センサーが3軸の振動データと温度データの2つを取得し、この取得したデータがクラウドにまず上げられます。周波数解析(FFT)が行われまして、その後AIの機械学習でリスクの優先度付けを行います。そしてここからが本サービスの最大の特徴となりますが、そのデータを振動分析の専門家である『コンディションモニタリングエンジニア(CME)』が解析し、予兆の原因や対処方法についてアドバイスを行ってくれます。」
と教えてくれた。
つまり利用する企業は、面倒なデータの収集・分析などもすべてアウトソースすることができるのだ。

「クラウド上にデータを上げて確認できる、というのは他社でもよくあるサービスかなと思うのですが、CMEがデータ分析を行ってくれるので、アウトソースできる点が一番の特徴です。導入いただいているユーザーの方でも『結局予知保全のセンサーを購入して付けてはみたものの、集めたデータがうまく活用できていない』という課題がかなり多いと思っておりまして、AssetWatchはその点を解決できるサービスになっています。」
と、顧客から支持されるサービスの特徴について詳しく説明。
実際に振動分析の専門チームを雇う余力がない中小規模の事業者をはじめ、多くの利用者から好評なのだそうだ。
実際に見せてもらった管理画面のデモでは、登録中の回転機器の中で振動などで異常が見つかり、その機器のどんな予兆を検知したのか、そしてどのような保全対応をすればよいかをCMEがアドバイスしてくれていた。

管理画面上でチャットができ、担当者と相互に連絡を取りながら対応を進めることができるため、機器の振動分析などの知識がない方でも安心して利用できる点は嬉しいポイントだろう。

もちろん、周波数のデータを自分でチェックすることも可能となっている。
知識がある方は、CMEからアドバイスが送られる前に予兆を察知することもできそうだ。
もちろん専門知識知識がない方でも、管理画面上では様々な情報がわかりやすく表示されており、使いやすそうな印象を受けた。
続々と導入が進むAssetWatch
展示ブースでは、実際に導入された企業の事例も紹介していた。

住友電工焼結合金株式会社は、2026年5月よりAssetWatchの本格稼働を開始した。
同社は、数百トンにも及ぶ大型油圧粉末成形プレス機を多数保有し、24時間体制で生産ラインを稼働させている。
同設備を駆動する大型の油圧ポンプや駆動モーターが故障した場合、設備の交換には約2日を要するため、補修費の増大や生産計画に大きな影響を及ぼす可能性があった。
また、設備保全の人員も限られていたことから、油圧ポンプおよび駆動モーターの故障の兆候を早期把握し、設備停止による生産損失の抑制と予知保全の実現するためにAssetWatchを導入したのだそう。
実際に地下ピットからの異音発生時、モーターとポンプのどちらを交換するべきなのかの判断が非常に難しかったのだとか。
しかし、AssetWatchの振動トレンドから異常を把握し、迅速な交換判断に繋がったそうで、設備全体の劣化傾向を可視化でき、データに基づく迅速な意思決定が可能となり、結果として突発的な故障のリスク低減につながったそうだ。
「これまでは、地下にあるモーター・ポンプから異音が発生した際にどちらの設備を交換すれば良いかの判断が困難でしたが、AssetWatchの導入によってデータだけではなく、CME(振動解析の専門家)とのやり取りを通じて、どちらの設備を交換すべきかの判断ができた、という声を頂いております。」
と語る本庄さん。

「とある非鉄鉄鋼企業さまに、トライアルでAssetWatchを使っていただいておりました。そこでは流れてきた製品の表面を、細かい砂の粒子で滑らかにする『ショットブラスト機』のモーター(インペラーユニット)に設置しておりました。ある日、振動が少しおかしい数値であると検知し、CMEからベアリング損傷のアラートを出したのですが、元々モーターの取り付け時に問題があり、微細な振動が常に出ていたことから、その企業様は特に対応しなかったそうです。その後、トライアル終了から2週間後に、CMEが指摘した通りの故障が起き、設備が止まってしまった。それを受けて精度を信用していただき、正式に導入いただいたという事例もございました。」
と、製造業にとっては笑い事では済まない事例もあったと教えてくれた。
本庄さんは本展示会の会期中に100社のリード獲得、そして新規導入を目指していくと意気込むとともに、
「お客様の課題は多様化していることを実感しています。その中でも、AssetWatchは主要な課題はもちろん、お客様ごとの課題解決にも寄与できるソリューションだと信じています。予知保全に関するお悩みであればご相談いただきたいと考えています。ぜひ一度お声掛けいただいて、AssetWatchというソリューションを知っていただければと思います。」
とアピールした。
AssetWatchが体験できる三井情報の展示ブースは、7月17日まで東京ビッグサイトで開催中の「メンテナンス・レジリエンス 2026」で出展中となっているので、ぜひ足を運んで話を聞いてみてはいかがだろうか。
開催日時
●メンテナンス・レジリエンス2026
開催日:2026年7月15日~17日(3日間)
時間:10時~17時
三井情報ブース番号:1-V19
主催:一般社団法人日本能率協会
参加費:無料(事前登録制)
詳細・申込み:https://mente.jma.or.jp/
AssetWatch:https://www.mki.co.jp/solution/product/assetwatch/