社会課題解決型ベンチャーの事業成長支援プログラム「KSAP」2023年度の採択企業募集を開始
社会課題解決に向けた取り組みを率先して行なっている神奈川県は「課題先進県」とも呼ばれている。
その神奈川県が主催する「かながわ・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム(KSAP)」は、2023年度プログラムの採択企業を、2023年7月10日から募集開始することを発表した。
神奈川県のベンチャー企業支援プログラム「KSAP」2023年採択企業の募集開始
KSAPは「課題先進県」と言われる、神奈川県の社会課題を解決するベンチャー企業を支援するプログラム。
2017年度からスタートした本プログラムは、2023年度は企業のさらなる成長に向けて仮説検証に関する支援策を強化。
社会課題を発見してその解決策を社会へ提供する過程では、顧客設定や課題の特定から課題の解決策をいかにプロダクトに落とし込むか、そしてどのマーケットに投入するかといった点について、それぞれ仮説を立てて検証していかなければならないと説明している。
GOB Incubation Partners株式会社は神奈川県からの委託事業者として、ベンチャー企業が社会価値と経済価値を両立させるための仮説検証を支援。
本プログラムでは、神奈川県の持つネットワークを生かした事業連携・資金調達・事業検証に必要な資金の提供・専門家によるメンタリングといったサポートを通じ、ベンチャー企業の仮説検証に伴走すると説明。
KSAPに採択されると、資金調達や事業連携に向けた大企業や投資家とのマッチングの機会であるデモデイの開催をはじめ、最大100万円までの資金サポート・成長をサポートするオンライン講座の提供・専任メンターと領域毎の専門家による支援を受けることが出来る。
特にベンチャー企業にとって、各種企業や投資家とのマッチングの機会は、サービスを広げるためにもような機会。この機会を作ってくれるサポートは非常に嬉しい点と言えるだろう。
これまでの6年間で、7.3億円の資金調達と476件の業務提携の実績がある。
KSAPの募集条件は神奈川県内に本店登記のあるベンチャー企業、もしくは9月14日までに法人登記申請を行う企業準備者となっているので、応募したい方は以下の募集要項を確認して欲しい。
募集概要
●採択企業の募集条件
・神奈川県内に本店登記(予定を含む)のあるベンチャー企業、または起業準備者(2023年9月14日までに法人登記申請を行うこと)。
・事業内容が「神奈川県内の社会的な課題を、ビジネスを通じて解決することを主な目的としている」等、社会課題の解決に資するものであること。
・資金支援を希望する場合は、2023年度中に新しいサービス・製品のプロトタイプの開発や実証実験などが完了すること。
●応募および選考スケジュール
・募集期間:2023年7月10日〜令和5年8月10日まで
・書類及びビデオ審査:2023年8月14日〜8月31日頃
・面談審査:2023年9月15日9時~17時(詳細の時間・持ち時間は二次審査を通過した方に別途連絡。)
・採択者発表:2023年9月下旬
・支援期間:2023年10月上旬〜2024年3月下旬まで
社会課題解決を掲げてそれを事業として行うベンチャー企業、いわゆる「ソーシャルベンチャー」への支援を強化するべく、KSAPなどの取り組みを強化している神奈川県。
神奈川は県内の大企業とベンチャーによるオープンイノベーションを支援する協議会「ビジネス・アクセラレーター・かながわ(BAK)」等も実施しており、GOB Incubation Partnersもその活動を支援している。
対象とする社会課題は限定されていないため、上記の募集条件に該当する「県内の社会課題解決」を事業として取り扱う神奈川県内のベンチャー企業は、ぜひ申請してみてはいかがだろうか。
KSAP:https://www.pref.kanagawa.jp/osirase/0604/startuphub/