
600社以上のスタートアップが集結した「SusHi Tech Tokyo 2025」東京ビッグサイトで開催!
東京ビッグサイトで、3日間にわたって開催された「SusHi Tech Tokyo 2025」
世界中からスタートアップ・投資家・大企業・都市・学生など、多様なプレイヤーが集まり交流するアジア最大級のスタートアップカンファレンスのビジネスデイに伺ったので、その様子をレポートする。
世界最大級のスタートアップカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2025」
SusHi Tech Tokyoは、東京都が持続可能な都市を高い技術力で実現するという理念の下、都市課題の解決に向けた挑戦や、東京の多彩な魅力を発信するべく「Sustainable High City Tech Tokyo」として国内外へ発信しており、過去2回にわたってスタートアップカンファレンスを開催。
3回目の開催となる「SusHi Tech Tokyo 2025」では、アジア最大級の催しとなっている。
SusHi Tech Tokyo 2025では、未来の都市像についてオープンに議論する様々な都市課題を解決し、持続可能な都市を実現するべく、国内外から数多くのスタートアップ・投資家・支援機関などが集結。
未来の都市像について幅広い議論を展開するほか、有識者・実務家によるセッションも大幅に拡充した。
また、スタートアップの成長につながるイノベーションの種を生み出すべく、スタートアップが支援者やパートナーと出会い、成長していくための場をより充実させている。
大企業や世界の国々、グローバルな投資家などの参加を大幅に増やし、マッチング・ネットワーキング等の交流機会も拡充。
さらに、都民や未来を担う若者等が、未来の技術やスタートアップの情熱に触れられるよう、最終日の5月10日の開催日は誰もが参加できる「パブリックデイ」として新設。大人から子供まで楽しめる、盛りだくさんの体験型プログラムを提供。
会場では起業家のアイデア・情熱に触れることができるほか、学生が活躍する機会も設けている。
出展社は613社と非常に多くのパビリオンが出展し、来場した方々の目を惹きつけていた。
また、“旬”の技術領域などに焦点を当て、著名人や実業家・研究者などによる多様なセッションや、優れた技術を持つスタートアップや大企業の出展・ピッチの開催、さらに先端技術の展示やデモなどをパッケージにしたスペシャル・コンテンツとして「Focus on」を新たに実施。
3つの事業領域として「AI」「Quantum(量子技術)」「Food Tech」に焦点を当て、集中展開を行った。
食品の3Dプリンターが展示され、実際に作られたお寿司などの食品も展示。
こちらではインクジェットによる「空圧式」、ピンポイントで焼く「レーザー式」、シリンジのような形で食材を作り出す「スクリュー式」と、3種類の実機が展示されていた。
また、細胞を培養することで食材を生み出す技術も紹介されており、それぞれ熱心に話を聞いている姿が印象に残っている。
さらに度肝を抜かれたのが「機動警察パトレイバー」の約5mの大型ロボット・イングラムが展示されていたパビリオンだ。
こちらは実際にコクピットに乗り込み、イングラムの指などを繊細に操作することができる体験が可能。
人数制限があるものの、専用のグローブを使って繊細な操縦が行えることから、ロボットやこの操作技術が様々な現場で活躍する未来が近づいていることを実感できた。
「SusHi Tech Challenge 2025」表彰式を実施
取材に伺ったビジネスデー2日目では、表彰式が開催。
まずは出展スタートアップ・企業のパビリオンやアンバサダーを表彰する「SusHi Tech Award 2025」から実施。
サステナブルな未来の都市の実現を感じさせる技術・展示を行った「Sustainable Startup部門」、優れたオープンイノベーションの取組やエコシステム育成実践を体現しているパビリオンを選出する「Innovative Pavilion部門」、そしてPR/集客等において、顕著な功績のあったアンバサダー「Outstanding Ambassador部門」がそれぞれ投票によって選ばれた。
続いて、世界共通の課題である「持続可能な都市を高いテクノロジーで実現する(Sustainable High City Tech=SusHi Tech)」スタートアップのピッチコンテスト「SusHi Tech Challenge 2025」の表彰式を実施。
本コンテストで最優秀賞に選ばれたのは、3D Architechの成田海氏。
小池百合子 東京都知事が登壇し、見事最優秀賞を獲得した成田氏を祝福した。
「まだまだスタート地点に立ったばかり。ぜひ、私たちも世界をより良く、そしてサステナブルにしていきたいと思います。」
と、成田氏は自信に満ちた姿で受賞した心境を語っていた。
小池都知事は表彰式後に主催者を代表して挨拶を実施。
「出場した20社のチームそれぞれが、素晴らしい製品やサービスをプレゼンテーションしてくださいました。この2日間で、皆さんは素晴らしいパートナーを見つけられましたでしょうか。私たちに必要なのは、行動です。そしてSusHi Tech Tokyoというのは、皆様の出発台・発射台です。皆様(の事業)が成功へと続いていくことを祈念したいと思います。」
と、この2日間のビジネスデーで新たなパートナーを見つけ、事業のアクセラレーションを進める機会となっていてほしいと語った。
また、スタートアップイベントが9月に大阪で、10月に福岡で、2026年1月に愛知で開催されるほか、2026年4月27日〜29日に東京ビッグサイトで「SusHi Tech Tokyo 2026」を開催することも告知。
「またこの東京ビッグサイトで、来年の4月27日から29日に開催されます。ぜひスケジュールを押さえておいていただきたいと思います。」
と告げ、表彰式を締め括った。
SusHi Tech Tokyo 2025:https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/