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「日本食品化工」食品容器等に使用可能な“でん粉70%含有のバイオマス材料”の開発に成功!

日本食品化工(株)は、でん粉の粒子を壊さずに混ぜ合わせる技術の確立に成功。

食品容器に使用することが可能な、でん粉70%含有のバイオマス材料「スタークロス 70PPi」を開発したことを発表した。

 

日本食品化工が日本唯一の食品接触が可能なでん粉70%含有のバイオマス材料開発!

日本食品化工(株)は、とうもろこし等の加工製品およびその二次加工製品の製造販売を行っている企業。

1948年の創業以来、とうもろこしが秘める無限の可能性を追求。とうもろこしを原料にして各種食品に利用される糖類や加工でん粉などを製造している。

その日本食品化工(株)が、でん粉の粒子を壊さずに石化樹脂と混ぜ合わせる技術の確立に成功し、食品容器に使用出来るでん粉70%含有バイオマス材料「スタークロス 70PPi」を上市した。

 

「プラスチックごみ問題への関心が高まった」と半数以上がSDGsへ関心を持つ時代に

令和2年7月にレジ袋有料化がスタートして3年半。レジ袋の有料化が定められた背景には、環境問題の解決に向けた第一歩として消費者のライフスタイルの変革を促す目的がある。

例えば大手コンビニエンスストアでは、2024年1月29日よりプラスチック製フォークやスプーンの一部店舗での有料化をはじめ、全店舗に拡大されれば年間700トン以上のプラスチックの削減が見込めると予想されているのだ。

内閣府政府広報室が行った「プラスチックごみ問題に関する世論調査」によると、レジ袋有料化や新しい法律の施工により「プラごみ問題への関心が高まり、具体的な行動を行うようになった」と回答した人が58.8%にのぼった。

消費者・企業共に環境問題への意識が高まる中、政府は2030年までにバイオマスプラスチック200万トンを導入する目標を設定し、気候変動問題・海洋プラスチックごみ問題の解決・プラスチック資源循環の実現を目指すなど、SDGsへの対応が評価される時代へと突入している。

 

大手企業も注目する「スタークロス 70PPi」の特長

今回日本食品化工(株)が開発したバイオマス材料「スタークロス 70PPi」はでん粉を70%含有し、食品容器等に使えるものとしては国内唯一のポリオレフィン系材料だ。

かねてよりでん粉はバイオマス材料として注目されていたものの、バイオマスプラスチックは「臭いが非常に強く出てしまって使いにくい」「成形性があまり良くない」といった意見が多く寄せられていた。

そこで、でん粉加工の豊富な知見と技術を有している日本食品化工(株)では、原料を混ぜ合わせる工程においてでん粉の粒子を壊さずに混ぜ合わせる技術を確立し「スタークロス 70PPi」の開発に成功した。

本材料は、プラスチックと同様の優れた成形性を担保しつつ、成形時の焼けや臭気の発生を抑えることが可能なのだとか。

多様な成形方法が適用出来るため、生活用品・内装建材・化粧品・食品容器など、幅広い用途に使うことが可能で、表面処理をせずにマットな質感が得られるのも特長の一つ。

現在は食品・化粧品関連会社をはじめとする多くの企業から引き合いを受けているそうだ。

本製品をポリプロピレンに73%以上配合することでマスターバッチが希釈され、でん粉配合率は51%以上となり、プラスチック識別表示が不要になる。

また、日本有機資源協会(JORA)からバイオマスマークの認定、化学研究評価機構(JCII)から食品容器包装ポジティブリスト(PL)適合の確認証明書を取得。

でん粉70%含有のポリオレフィン系国内製品としては日本食品化工(株)が唯一となるため、本格的な用途開発が期待されている。

今後もバイオマスプラスチック導入の動きは増加し続けていくことが予測されており、まず1,000トン規模の販売(CO2 排出削減量に換算すると540トン)を進め、更に一層の環境負荷の少ない「スタークロス 70PPi」の普及に尽力していくと日本食品化工(株)は説明した。

製品の詳細について知りたい方は、日本食品化工(株)の製品概要ページ等を参照して欲しい。

 

【会社概要】

●日本食品化工株式会社

住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 丸の内北口ビル20階
URL:https://www.nisshoku.co.jp
「スタークロス 70PPi」製品詳細:https://www.nisshoku.co.jp/product/industrial/sc70ppi.html